写真展「大泉 風のがっこう」より

1997 5/14〜27 於:練馬区役所西館


 1997年春、東京の練馬区大泉に一風変わった耕作地が誕生した。

 地元農家の実地指導による農業体験農園である

 この農園がいわゆる貸農園やファミリー農園と一線を画すのは、プロの実地指導が受けられるということである。このことの大きな意味は、ずばり「収穫が期待できる」この一点につきる。菜園経験のある方はもう既にお分かりと思うが、家庭菜園で年間を通して何らかの収穫を維持するのはなかなか至難の業である。たいていの場合、トマト、キュウリ、ナスを春に植え、夏に収穫、秋になれば草ぼうぼうで冬には農園を借りていたことさえ忘れてしまう・・とまあこんな具合だろう。
 それがここではトマト、キュウリ、ナスはいうに及ばず、大根、ほうれん草、小松菜、キャベツは春、秋の二回。その他じゃがいも、インゲン、トウモロコシ、ピーマン、シシトウ、ネギ、ブロッコリー、人参、白菜等々休む間もなく栽培カリキュラムが組まれていて、手間は大変だが、確実に年間を通して収穫を見込めるのである。これこそがつまり「プロの技」なのである。